根拠に基づくアンチスティグマ活動研究会
Research Group for Evidence-based Anti-stigma Activity
本研究会は、日本国内におけるアンチスティグマ活動の科学的根拠が乏しいことに問題を感じた若手研究者4名によって、2012年に立ち上がりました。日本における精神疾患へのスティグマや、アンチスティグマ活動の有効性を、科学的根拠を示しながら開発、啓発していくことを目的としています。主たるものとして、国際的手法CONSORT声明にのっとったランダム化比較試験を実施し、国内でのアンチスティグマ活動の科学的根拠を提示しています。国内外の知見を集積し、どのようにすればメンタルヘルス教育が精神疾患の早期支援につながるか、検討を重ねています(メンタルヘルス教育の推進)。
参考資料
「大学生のメンタルヘルスに関する認識2014」のアップデート版です。学校メンタルヘルス教育の拡充やスティグマ研究の進捗について大幅に更新しました。
スティグマ軽減に役立つビデオ教材を無償で提供しています。おもに高校生以上の比較的若い方を対象にしています。
スティグマの基礎知識や研究成果などをわかりやすく記載しました。冊子版もあります。
これまでの研究成果
メンバー
- 山口創生 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 社会復帰研究部
- 小塩靖崇 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 社会復帰研究部
- 安藤俊太郎 東京大学医学部附属病院 精神神経科
本研究室以前の主要な研究成果
- Koike S, Yamaguchi S, Ojio Y, Ohta K, Ando S: Effect of name change of schizophrenia on mass media between 1985 and 2013 in Japan: a text data mining analysis. Schizophr Bull 2016;42(3):552-9.[プレスリリース]
- Koike S, Yamaguchi S, Ojio Y, Shimada T, Watanabe K, Ando S: Long-term effect of a name change for schizophrenia on reducing stigma. Soc Psychiatry Psychiatr Epidemiol 2015;50(10):1519-26.[プレスリリース]
- Yamaguchi S, Koike S, Watanabe K, Ando S: Development of a Japanese version of the reported and intended behaviour scale (RIBS-J): reliability and validity. Psychiatry Clin Neurosci 2014;68(6):448-55.
- 小池進介, 山口創生, 小塩靖崇, 安藤俊太郎: 教育における情報リテラシー. 精神科治療学 2016 in press.
- 小池進介, 大島紀人, 渡辺慶一郎, 笠井清登: 【これからの地域精神保健:大震災の経験から学ぶ】 (第5章)生活に根差した精神保健活動 学校メンタルヘルス. 精神科臨床サービス 2012;12(2):240-2.
[Link] - 小池進介, 市川絵梨子: 【社会の中の統合失調症】 学校教育(高校・大学におけるメンタルヘルス教育) in 統合失調症第5巻. 石御岡純, 後藤雅博,水野雅文, 福田正人編 医薬ジャーナル社. 2013:53-60
[Link] - 小池進介, 西田淳志, 山崎修道, 安藤俊太郎: Nature 誌編集長 Philip Campbell 氏に聞く : 精神疾患のための10年 (A Decade for Psychiatric Disorders). 精神神経学雑誌 2012;114(5):508-16.
[Link]